その25 数学は暗記?

一昔前、精神科医和田秀樹さんが、数学は暗記という本を出して受験界に衝撃を与えました。暗記が苦手な私は、数学を理解して受験を突破したと思っていた人間なので、自分には縁のない話だと思っていました。

塾の講師の仕事をする中で、算数や数学が苦手な生徒がいかに多いことか、解説を理解できない人がいかに多いことかに驚くばかりでした。講師の説明の仕方にも問題がありますが、やはり一般的に算数や数学は難しいようです。

今では、和田秀樹さんの言っていたことが納得できます。私も算数や数学を暗記ではなく、理解して突破したと思っていたのですが、最低限のルールはやはり暗記していることに気づきました。

勉強の順序は、覚える→わかる→できる→慣れるです。理解するには最低限の知識の暗記が必要になります。そこを怠ってしまうと理解できません。算数や数学のように積み重ねの学問は、ある場所でつまづいてしまうと、そこから先がわからないことがよく起こります。それは頭が悪いからではなく、基本的な部分に穴があるのです。理解できない場合は、理解できるところまで戻って、穴を埋めましょう。基本的な部分で理解できない場合は暗記しましょう。公式などは理解できなくても良いのです。暗記して使いこなせれば良いので、理解する部分と暗記する部分を分けて考えることが大事です。分からなければ詳しい人に聞きましょう。先生がこれは理解しなくても良い、暗記して使えればそれで良いと言ったなら、それは暗記すれば大丈夫です。暗記すれば済むものをわざわざ理解しようとして苦しむことで数学が嫌いになる方が問題です。

基本的なことを暗記したら、あとはそれを使う練習をしていく必要があります。応用問題は、基本事項の組み合わせや視点を変えた形で出題されます。基本的なことをしっかり暗記していれば、応用問題の解説が理解できるので、数学が苦手な人は、しのごの言わず基本事項をせっせと暗記するのが数学の正しい勉強法です。

 

読者に、全ての良きことが雪崩のごとく起こりますように。