その76 暗記して解けても賢くなったではない

模範解答のやり方を暗記して、テストでその通り再現できても賢くなったわけではありません。それは記憶力が良ければ誰でもできることだからです。記憶力が良いのは賢い人の特徴の1つですが、全てではありません。実際、アインシュタインは暗記が苦手だったそうですが、アインシュタインが賢くないわけがありません。

受験勉強はほとんど暗記です。暗記競争と言っても過言ではありません。数学や物理であったとしても解法を暗記すれば解けます。賢さとは、持っている知識をどう使うかなのです。知識が豊富でも応用できなければその人は賢いとは言えません。逆に、知識があまりなくても応用できる人は賢いのです。

実際、旧帝国大学の理系の数学や物理の問題は、暗記だけで解けるものではありません。必ず応用力が問われる問題になっています。では暗記は不要なのか。暗記は必要です。知識を身につけたり、解法を暗記することは、考える土台となるからです。いわゆる型の習得ですね。まずは型を習得しないことには応用力が身につかないのです。

よく、簡単な問題はできるけれど応用問題ができないという相談を受けます。それは、簡単な問題はできると思い込んでいるだけで、実はそれほどできていないのです。穴があるでしょうし、型が身についていません。基本問題や典型問題を見た瞬間に解法が思いついて、正確に再現できるレベルまで刷り込みましょう。応用問題はそこからです。そこまでやって応用問題にチャレンジして解けなかったとしても、解説を見れば必ず理解できます。何度かチャレンジすれば必ずできるようになるでしょう。

実は、正解するよりも不正解の方が賢くなれます。正解するとそれ以上のことは考えませんが、不正解の時は色々考えるからです。不正解を喜びましょう。正解が良くて不正解が良くないと考える風潮がありますが、そうではありません。自分の頭を使って考え続ける事で賢くなるので、頭を使っていれば成長しています。不正解を前向きに捉えて、受験勉強を続けてもらいたいと思います。

 

読者に、全ての良き事が雪崩のごとく起こりますように。