東大での刺傷事件について

無差別に人を傷つける事件が後を絶ちませんが、塾講師をしている身としては見逃せない事件だったので書いてみようと思います。

共通テストで東大が試験会場にされていたのですが、17歳の少年が3人の男女を後ろから刺した事件です。お互いに面識は無く、17歳の高校生は名古屋の名門私立高校に通う生徒だったそうです。将来東大に行って医者になりたいと思っていたそうですが、成績が振るわなかったので、事件を起こして自らの命を絶とうとしていたようです。

被害者には1日も早い回復を祈るばかりですが、この事件から学歴社会の闇が見えてきます。私もブログで学歴が大切であることを書いてきたので、言い方を改める必要があると感じました。学歴はあるに越したことはありませんが、人生の全てではありませんし、ましてや東大や医学部だけが立派だとも思いません。人にはそれぞれ役割があるので、その役割を全うする人生が立派な人生であり、学歴はその手段に過ぎないはずです。学歴を必要としない役割を担う人は、当然学歴は必要ありません。

思春期の子供は視野が狭いために、極端な考えになりがちですが、やはり大人が子供たちに対して、柔軟な考え方を持てるメッセージを送り続ける責任があると感じました。加害者の親や学校が謝罪していましたが、この親や学校だけでなく、この社会を作り上げた多くの大人の責任だと感じさせられた事件でした。

一部の大人の中には、最近の東大のレベルの低さや、医学部の闇を語る人がいるので、こういう本当のことを言う大人がもっと増えると様々な角度から物を見ることができる大人になれると思います。そのような情報が子供たちに届かなければ意味がないのですが、そういう議論も学校の授業の中で取り組めるといいのかもしれません。

大学を目指すなら身の丈にあった大学に通い、適正にあった仕事を選ぶことが結局本人も周囲の人も幸せな人生になると考えさせられた痛ましい事件でした。